スナックパンの記事を書いてから何度か試作してみてわかったことは
薄力粉の割合が多いと硬くなる。ということ。
なぜかというと、薄力粉はグルテンが少ないので普通のパンより水分を少なくしないと
生地がベチャついてまとまらないのだ。
スナックパンは、食感から想像するに強力粉と薄力粉の割合が半々に近いんじゃないかと
思っていたが、それだとかなり水分を少なくしないと成形できるような生地にならず、
結果、すっっっっごく硬くなってしまった。
強力粉を多く、薄力粉を少なくするとあのぽそぽそ感というかさっくり感というか・・・
普通のパンらしくないあのスナックパン独特の食感から遠ざかるんじゃないかと思ったが、
試してみるとそうでもなかった。
★★★うまく出来た配合★★★
強力粉 230g
薄力粉 70g
砂糖 60g
マーガリン 60g
スキムミルク 大さじ1
ドライイースト 小さじ1強
塩 小さじ4分の1
牛乳 180cc
・・・・これ、粉300に対してマーガリン60gだからパンとしては非常に油が多いんだけど、
実際食べ比べてみると、パスコのスナックパンはもっと油が入ってそうだ。
袋の裏側。パンに触れたところ、油の型がついている。
1本あたり脂質4.7g。
上記の配合で16本出来たから、このレシピだと1本当たりマーガリンは3.75g。
あと、牛乳、粉に含まれる油分と合わせてもパスコのよりは少ない。
パスコの味に近づけるには、もう少し油分を入れる必要がある。
でも、別にこれで充分おいしいんだし、これでいいと思う。
「ソックリを目指す」つもりで作り始めたが、「似たもの」でおいしければいいや。
わざわざカロリーを増やさなくても、これでも充分こども達は大喜びで食べてるし。
*というわけで、もっと本物そっっっくりにしたい!!!と思う方のみ
バターまたはマーガリンを増やしてみてください*
その場合は水分を減らすのをお忘れなく。
(ちなみにサラダ油を入れてみたらすごくサラダ油くさくなったのでやめた方がいいです。)
その他の工夫
★卵を入れてみたがなんだかパサついたので無しにした。
★練乳を入れるとよりミルキーでリッチな味かもしれないが
牛乳+スキムミルクでごまかした
★原材料には水あめとか膨張剤とか入ってるがあえて
水あめもベーキングパウダーも入れず出来るだけシンプルな材料で出来るようにした
作る上での一番の注意点は、水分のコントロールに気をつけること。
私の場合柔らかいパンが好きなので、このパンに限らずパンを作るときはいつも
二次発酵前にしっかり霧吹きで水をかけ、焼く前にも霧吹きで水をかける。
オーブンシートにも水滴がいっぱいついた状態にして焼く。
焼きあがったら、一息置いて(まだかなり熱い状態、荒熱が取れる前)にビニールをかける。
こうして水分の蒸発を出来る限り少なくしてやわらかいパンにする。
スナックパンの場合細長いので特に水分が蒸発しやすい気がする。
もちろん硬いパンが好きならこんなことする必要はないが。
パスコのスナックパンよりヤマザキのスナックスティックの方が硬い気がするが、
この辺の違いだろうと思う。